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フットボール/football

2015年3月9日カールスルーエSC – RBライプツィヒ Karlsruher SC – RB Leipzig Germany

Bullen Schweine! Scheiss RedBull!
今日の相手RBライプツィヒに向けられたものだ。スタンドほぼ360度からこの声が響き渡り、その声は老若男女問わず。ドイツ中、どこへ遠征してもひたすらブーイングを浴び続け毎試合ドイツから消えろと書かれた横断幕やコレオグラフィを掲げられる。
それでもRBライプツィヒはレッドブルを胸に身に纏い2部残留をほぼ確実なものにした。
ヴィルドパルクシュタディオンは年明け2015年でちょうど建設から60年。トイレも少ないし、コンコースも狭い。屋根も一部しかついていないし、最前列などは柵があってほとんど見られない。だが、このスタジアムには歴史と温かさが感じられた。
私のオヤジと同年齢のファンたちが口々にここまで何しに来たんだ、良いスタジアムだろう、フットボールは好きか、どれだけでも話しかけてくる。
良いスタジアム。私にとってはここが良いスタジアムになる。
最新の設備は素晴らしい。ヒーター付きだったりエレベーターがあってショッピングモールもある。だがそれらはこことは違って無機質だ。ヨーロッパでは新スタジアム建設に際してファン達がNoを提示することも少なくない。歴史が簡単に壊され、VIPシートにスーツの連中がたむろし、チケットは値上がり、ファンの知るフットボール場でなくなることが多いためだ。
カールスルーエに限っていえばみんな文句を言っているような会話は聞こえてこなかった。家からスカーフを巻き、トラムに乗って、20分ぐらい歩いて、長い階段を上ってスタンドに上がり、降りながらシートを探す。雨が降っていたら濡れながら見るが追加されるが。
日常的過ぎて当たり前なのだ。これがスタジアム、ここが家、それで代々受け継がれてきたのだ。今までも、そしてこれからも。
試合後、売店でビールコップをリユースするのに並んでいたときに高級そうなスーツとコートを身に纏った3人組と話す機会があった。
―”我々は”近い将来、ここを壊して新しいスタジアムを建設するー
また一つ、古き良き時代が消え去る日がくるようだ。

カールスルーエSC/Karlsruher SC

RBライプツィヒ/RB Leipzig

その他/others

youtube

試合日時/date

2015年3月9日/09.03.2015

スタジアム/stadium

ヴィルトパルクシュタディオン/Wildparkstadion

観客数/attendance

17,812人/17.812

試合結果/result
カールスルーエSC/Karlsruher SC 0 – 0 RBライプツィヒ/RB Leipzig
チケット/ticket

16ユーロ/16EURO

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