VfB Stuttgart - 1.FC Union Berlin 23.05.2019

2019年5月23日 VfBシュツットガルト-1.FCウニオンベルリン

2016-17シーズン、破竹の勢いでハノーファー、シュツットガルト、ブラウンシュヴァイクを抑え21節時点で首位に立ったウニオンベルリンは
その3クラブと後半戦アウェーで3試合を残していた。
クラブ初の昇格へ向けて進んでいたがブラウンシュヴァイク、ハノーファーとの直接対決を立て続けに落とし、3位も苦しい状況に。
そしてシュツットガルトに乗り込んでの試合でビッグクラブに力を見せつけられ3:1の敗戦。
事実上そのシーズンでの昇格は不可能となった。
月曜日20:30に行われたこの試合には3000人がベルリンから駆け付け敗戦を見届けた。
試合後、選手がロッカーに引き下がり、ホームのファンもほとんどいなくなった中、ウニオンのファンはほとんど帰らず歌い始めた
「always look on the bright side of life」である。
鳴りやまない歌声に選手が全員ピッチに姿を現した。
うなだれている選手もほかの選手に連れられファンの目の前へ。
「scheisse auf Liga.1!」のチャントも歌われる。
別に1部じゃなくてもみんなで試合ができるならそれでいいと強がるウルトラのチャントである。
選手がピッチに姿を現して10分間、歌い続けたのである。
エモーショナルな事象だと思う。
勝ち負けだけでは物事は測れない、などときれいごとをいう人は多くいるがその人たちのどれだけが当事者となって選手、クラブとニオンベルリン

それから2年後、まさかこのスタジアムで入れ替え戦として戦う、そして自分がここに来れるとは思ってもいなかった。
ボーフムで失意のドローにより入れ替え戦に回ったウニオンベルリンと低空飛行を続けたままシーズンを終えたシュツットガルト。
どちらが勝ってもおかしくない、わけはない。
シュツットガルトには信じられないほどの代表、それ級の選手が所属しており大半の予想ではシュツットガルトの残留であった。
試合開始からウニオンは守備に回る機会がとてつもなく多く何とかしのいでいるという状態。
その流れからシュツットガルトが先制するも72秒後に同点に追いつくウニオン。
後半、マリオ・ゴメス投入5分もしないうちに堅守ウニオンのディフェンスラインを引き裂く40mのドリブルからマリオ・ゴメスのゴール。
しかし80分ウニオンがコーナーから同点に追いつきアウェーゴールを2点とっての引き分け。

試合後、ホームへ帰ろうのウニオンファンのチャントが鳴り響く中シュツットガルトのバックスタンドに居たファンが襲撃してくるなどピリピリな街シュツットガルトとなってしまった。

ここで2点取っての引き分けはこれ以上ない展開である。
4日後、5月27日月曜の夜、ウニオンのホームアルテフォレスタライは歓喜か悲劇か。