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フットボール/football

Levski Sofia – CSKA Sofia 15.02.2020

昨年イングランド戦でのファンによる人種差別問題で協会会長が辞任した国、ブルガリア。
生で見てみたいと思い、ブルガリアのナショナルダービーマッチを訪問。
レフスキのホームスタジアムは現在改修中のため、国立競技場での開催。なのでスタジアムにはプレスパスの受け取りのみの訪問。
共産主義圏(ブルガリアにおいては旧)らしくスタジアムの扉は固く閉ざされ、入ることは許されない。ここにも警察が多数いた。
スタジアムへ向かうためにバス、トロリーを待つも国立競技場方面はすべてストップ。タクシーに何とか伝えるも厳しいと思うとの回答。
時間がないのでとにかく乗せてもらいスタジアム手前まで行くも規制により走行不可。徒歩で20分ほど歩きスタジアムへ到着するもプレス入り口が見つからない。
スタジアム周辺にも多数の警察官が配備され、公園内を遠回りさせられる。
1時間ほど周辺を歩かされ何とか到着するがメインスタンドのファンとプレスが同じ入場口という状態。この時点でやばいとは思ったのだが、ここしかないので入場。
入場と同時にアジア人の自分へ360度から浴びせられる罵詈雑言、嘲笑。
こういう時、人は”獲物”を見つけたことを周りに教えようとするんだと後々理解。

期待した通りの外国人嫌悪。

レフスキは借金を抱えておりこの試合に向けて募金を実施。実際、前日に私もウルトラショップへ出向きチケットとちょっとしたグッズを購入。その際にもなんだコイツといった目が向けられた。
借金返済のためクラブのHPには外国人差別、侮蔑などは行わないようリリースを出していた。つまりはこれが判明するとリーグから罰金が下されクラブの存続にかかわるからである。
にもかかわらず獲物を見つけた彼らがとった行動はイエローモンキーに対する差別用語のオンパレード(ほとんどがブルガリアなので理解していないが、顔とジェスチャーで理解はできる)。Corona、Virusは共通語らしくそこはきちんと聞き取れたのだが。
Northfaceのフードを被りセキュリティに守られながらピッチサイドへ。ウルトラの陣取るブロックの階段に差し掛かったところで4人のセキュリティが迎えにきてくれて無事入場。
人種差別をされたことがない人たちの行動はされる側にとってはすべてが過激、恐怖に映るのだと感じた。

同行した同僚が白人であったこともありそれ以上の事は起こらず、その時だけは恐怖は感じたがこの事態は予想の範囲内であったので個人的には問題なし。
試合中も褐色、黒人の選手に対するモンキーチャント、コールも嫌というほど確認。
差別に対する知識、認識の低さ、これは今のブルガリアのフットボール界では普通なのだと咀嚼。
貧しい国の分類にあたる国では”外国人”と接する機会が少なく、珍しいモノとして対応しているのかもしれない。
白黒黄、この順番を久々にたたきつけられたスタジアムであった。

1つヒヤッとしたのは写真のひとつにあるCSKAファンが後半に掲げた”ZERO TOLERANCE”の横断幕と5つの巨大ゲーフラ。
Bulgarian only、のか違う意味があるのか…。

次はいつ来れるのだろう、と思いながら内容の乏しいダービーに退屈さを覚え、ホイッスルと同時に席を立った。

レフスキソフィア/Levski Sofia

CSKAソフィア/CSKA Sofia

その他/others

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試合日時/date

2020年02月15日/15.02.2020

スタジアム/stadium

ヴァシルレフスキ国立競技場/Vasil Levski National Stadium

観客数/attendance

23,000人/23,000

試合結果/result
レフスキソフィア/Levski Sofia 0-0 CSKAソフィア/CSKA Sofia BerlinⅡ

チケット/ticket

プレスパス/press pass

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