2018年12月27日ハポエル・ハデラ vs バイター・エルサレム
イスラエルに来てどうしても観たかったクラブが「ベイターエルサレム」。イスラエルで最も右寄りなクラブとされ、そのサポートも情熱的だから。できればホーム戦(エルサレム)に行きたかったがスケジュールの都合でアウェイ戦へ。
ハポエルハデラ/Hapoel Hadera
バナーの準備風景。万国共通。
ハデラはテルアビブから40キロ程の小さな街。クラブも小規模で、ハデラにはスタジアムがないので、ハデラから15キロ程にあるネタニヤスタジアムを本拠地としている。そのせいか、ハデラのファンは少ない。ネタニヤスタジアムはゴール裏席がなく、メインスタンドとバックスタンドのみ。ハデラのファンはメインスタンドに陣取る。
バイターエルサレム/Beitar Jerusalem
試合中、突風とみぞれが襲いかかる。
バイターエルサレムのファンの人数、声量共に圧倒的。
バイターエルサレムのファン層はクラブの成り立ちも絡んで、伝統的に右派政党支持者が多いとされている(政党でいうとリクード)。また、人種差別的なファンも多く、かつてアラブ系イスラエル人選手の加入が決まっていたが、ファンの排斥運動で加入が取り消しになった過去もある。ここに来る前に僕たちに対して色々と対応してくれたリーグの関係者から「君たちは外国人だからバイターのファン席には絶対に行かない方がいい」と忠告を受けた。実際にファン席には足を踏み入れていない。
イスラエルという国柄、宗教や人種に関しては我々が考える以上にセンシティブな状況がある。
バイターエルサレムにとってのダービーマッチ、ライバルは同じエルサレムを本拠地にするクラブやテルアビブを本拠地とするクラブとの対戦がそれにあたるが、アラブ系イスラエル人がファン層を占めるブネイサクヒンというクラブもライバルの一つに挙げられる。
ちなみに日本とバイターエルサレムの関係性もないわけではない。Jリーグで活躍していたトゥット(元川崎や浦和など)、クビツァ(元浦和など)、シュウェンク(元仙台)がかつて在籍しており、そういう観点では意外な繋がりもある。ちなみに、クビツァはイスラエルリーグで大活躍していたので、イスラエルのフットボールファンにも馴染み深い選手の一人。
その他/others
Photo&text by Shu Oba
youtube
2018年12月27日20:30/20:30.27.12
スタジアム/stadium
ウィナースタジアム(ネタニヤ)/Winner stadium(Netanya)
観客数/attendance
発表なし/No announcement
試合結果/result
ハポエルハデラ/Hapoel Hadera 0 – 3 アウェイ/Beitar Jerusalem
チケット/ticket
プレス/Press