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フットボール/football

2015年4月4日ケムニッツァーFC – SGディナモドレスデン Chemnitzer FC – SG Dynamo Dresden Germany

旧東独地域を代表する2クラブのダービーマッチがケムニッツで行われた。
 ドレスデンはかつて旧東独リーグで何度も優勝を経験した強豪、そして対するケムニッツも優勝経験を持つ強豪だ。しかし、このダービーマッチの舞台はドイツ3部リーグ。東西ドイツが再統一した後、旧東独地域のクラブは何度か1部リーグに所属したがその歴史は長続きせず、2014/15シーズンは旧東独クラブは専ら2部リーグ以下に在籍している。
 そして旧東独地域のスタジアムは一部のクラブを除き総じて老朽化が進んでいる。東西格差はフットボールにおいても顕著だ。ケムニッツに至ってはスタジアムが改築中との事であるが、やはりスタジアムの至る所の老朽化は否めなかった。この試合は改築工事の影響で10000人しか入場を許されなかった。ダービーマッチのためチケットの一般発売はなし。プレス申請をしていたのだが、クラブ側の手違いで申請が通らず、試合開始30分前にしてチケット難民に。
 試合開始15分前に定価で譲ってくれる優しい方と巡り会い、事なきを得た。もちろんチップを渡したが。
 試合開始と同時に入場、しかしカメラが没収されてしまい、写真はほとんど撮影できなかった。
 こちらに来てゴール裏に入るのは2度目だ。基本的にゴール裏へ入る事は避けており、なおかつユニフォームやスカーフなど『ファンらしい』装いはしない。こちらではユニフォームやスカーフ1枚でトラブルになる事もある。日本ではお互いのクラブのユニフォームを着ていても、売店で並んでいても何ら問題がないが、こちらでは時には大きなトラブルに発展するので、フットボールにおいては日本での感覚を捨てていくべきであろう。
なぜこんなことを書くかというと私自身この試合でそれを体験したからである。
ゴール裏のチケットで入場しゲートをくぐってスタンドへ出ようとした時だった。ゲートから高校生ぐらいの小僧が私を見つけた。その瞬間だった。ドイツで一番やってはいけない右手をピンと伸ばし何かを口ずさんでいた。書かなくても分かってもらえると思う。簡単にいえば外国人はお断り、とっとと帰りな。ということである。
 試合はケムニッツが2点を奪いそのまま試合終了。
 ケムニッツのファンはほとんどの時間を
『ドレスデンのクソ野郎!』の大合唱に費やした。
 対するドレスデンのファンは後半早々に横断幕を片付け、ふがいない選手達を”出迎えた”。白黒がはっきりついたダービーらしい試合となった。
 ドレスデンとの試合ではドレスデンのファンが歌うForza Dynamo(youtube参照)の替え歌として同じメロディでScheiss Dynamo(ディナモのクソ野郎)と歌うのが恒例行事となっていたが、この日もこの恒例行事が盛んに繰り広げられた。
 ドレスデンに対する汚い言葉と、選手を賞賛する歓喜の声が入り交じるケムニッツのゴール裏。そして敗戦を受け入れがたいドレスデンのゴール裏のコントラストが素晴らしい。
そして外国人を受け付けないよ、という合図を何度もされる古き良き東ドイツのダービーであった。何をされても関係ない、同じチケットで入ったのだから私も一人のファンである。恐れながらも試合は最後まで観戦したことを誇らしく思う。

ケムニッツァーFC/Chemnitzer FC

SGディナモドレスデン/SG Dynamo Dresden

その他/others

youtube

試合日時/date

2015年4月4日04.04.2015

スタジアム/stadium

シュタディオンアンデアゲレルトシュトラッセ/Stadion an der Gellertstraße

観客数/attendance

10,000人/10.000

試合結果/result
ケムニッツァーFC/Chemnitzer FC 2 – 0 SGディナモドレスデン/SG Dynamo Dresden
チケット/ticket

8ユーロ/8EURO

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